見えないスーパームーン!
14日、あいにくの雨のため、スーパームーンは見られなかった。だが、スーパームーンは間違いなく存在する。
どこかで聞いた言葉だが、たとえば、月は満ち欠けする。その月の様子を、我々の目に見えた状態から、三日月だとか半月だとか満月だと称する。だが、丸い球体の月は間違いなく存在するのだ。
人間は見えたものしか、存在を認めない。知らない世界、見たことのない世界は、存在しないと同様なのだ。だからこそ、テレビや、ネットを通して、知らない世界の存在を知る。そうして見えないものの存在を知る。しかし、その存在を認めるかどうかはやはり、見たことのないものは、遠い世界だ。
見えないもの、見たことのないものの存在を知ること、認めることが自らの世界を広げるために必要だ。
そういう時思い出すのは金子みすゞの「星とタンポポ」だ。
星とたんぽぽ
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。