アメリカ大統領選挙の結果、トランプ氏が大統領になることが決まった。いったいこれからアメリカはどこへ行くのだろうか。日本はどう対応するのだろうか。

　今日、ちょっと耳にしたのだが、1985年の映画「バックトゥザフューチャー」に登場するビフという人物がトランプ氏に似ているという。彼は2016年に出版されたいろいろな記録を載せた年鑑を手に入れ、これで賭け事で金もうけし、ビル開発やカジノ場などを経営するようになり、大金持ちになっていくという話だ。

　ネットで調べたら、何と、「バックトゥザフュ―チャー２」の監督は言ったそうだ。そのビフのモデルは当時すでに大金持ちになって、トランプビルなどを所有していたトランプ氏だと。また、映画の中では、2016年にＭＬＢのカブスが108年ぶりに優勝すると予想していたという。実際今年カブスが優勝した。何だか、映画が現実になったような話だ。

　それにしてもこれからどうなるのだろう。暴言を吐いてきたトランプ氏は変わるのだろうか。もし、これまで公けに発言してきたことを実際に実行したら、世界は大混乱するだろう。例えば、アメリカ軍が日本や韓国、中東から撤退するとか、メキシコとの国境に壁を作るとか、イスラム教徒の入国を拒否するとか。自由貿易を目指していたアメリカが保護貿易主義に方向を変更するとか。とにかく偏狭で差別的な人が大統領になる。アメリカがどんな国に代わるのだろうか。多くの人が不安を抱えているようだ。

　世界は既に混乱し始めている。マイノリティたちの中には恐怖を感じて、カナダに移住しようとする人が大勢いると聞いた。また、日本でも何か飛んでもないことが起こるのではないかという恐怖から株価が下落した。円が買われ、３円高くなった。世界の警察を自認してきたアメリカ軍が世界から撤退したら、中国やロシアが代わって世界の警察となるのではないか。世界の地図は大きく変わるだろう。さて、これから、トランプ氏の政策に注目があつまることになる。日本も慎重に対応しなければならない。