最近思うことに、「７がけ」ということばがある。

　日本人の年齢は50年前と比べて、精神年齢は実年齢に0.7をかけた年齢だという意見だ。実年齢30歳の女性は精神年齢21歳ぐらいだというわけだ。また、実年齢100歳の人は精神年齢70歳ぐらいだということになって、それはそれでいいことだが・・・。

　ただ、テレビを見ていると、アニメや漫画という子供のものだったものが、子供だけのものではなく、大人のものにもなり、少年雑誌も少年だけでなく青年も中年も読むようになったこと。そして、今日、テレビでゆるきゃらのコンテストがあったというニュースがあり、大人もかわいいを連呼する時代になったというのには驚いた。50年前にはこども以外注目しなかったものに大人も夢中になる時代なのだ。

　もしも、百年前の人が現代社会に生きていたら、僕よりもっと驚くだろう。自殺したくなるくらいに驚くのではないだろうか。日本人がみんな幼くなっていると嘆くだろうな。テレビも見たい番組が少なくなった。ＮＨＫの少し知的な番組を見ながら、視聴率低いんだろうなと同情したくなる。

　だが、反面、本当に年寄が若くなった。周りにいる年寄が元気なのだ。ただ心配なのはこれがバブルのようなもので、しばらくしたら、年寄が一気に老けてしまうのではないかという思いだ。それは例えば、エネルギードリンクを時々飲むが、飲んでから数時間は元気だが、効果がなくなると、前よりも元気がなくなる。それと同じように年寄りたちが色々な薬や何かによって、バブルのように元気でいるのではないかという心配だ。

　そして後に残るのは日本人一億二千万人総白痴化だ。そんな心配が杞憂に終わることを期待している。