日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

運転中にポケモンGO!

 ポケモンGOをやりながらトラックを運転していて、子供を死なせたという事件があった。今日は観光バスの運転手がポケモンGOをしながら、運転していたというニュースがあった。


 運転中はもちろんポケモンも含めて、スマホゲームをやるなんてとんでもないことだ。だが、気持ちはわかる。なぜなら、わたしも以前テレビゲームに夢中になり、仕事中も、そのゲームのキャラクターが頭から離れなかったことがある。何だろうか、中毒なのだろうか。どうにも離れられない気持ちだった。


 テレビゲームをするときに最も使うのは指先、頭はと言えば、使うが、試験問題を解いたり、難しい論文を読んだりするよりずっと楽だ。だから、頭はあまり疲れない。とはいえ、結構長時間使うと頭も指も疲れる。いつのまにか得点などが上がることがうれしくて、疲れてもやり続ける。夢中になるのも本当に理解できる。テレビゲームなら、持ち運ぶことはできないが、携帯電話やスマホなら持ち運べる、すなわちどこでもできるということだ。そこに問題がある。


 ただ、やはり、かつて、子供がテレビゲームをほしがって、それを親が仕方ないと買ってやっていたことを思うと、どうしてこうなったのだろうか、子供たちだけでなく、大人たちも夢中だというのだ。大人がゲームをして何が悪いという人もいるだろうが、何かが間違っているような気がする。


 ゲームを作る人たちは実に頭がいいのだろうが、ゲームをするのは子供の心だ。高度な技術や知能は要らない。ゲームをした後、例えば、漢字パズルやクロスワードパズルをした後のような知識の蓄えもないし、頭の働きがよくなったというような感覚もない。あるおは虚しさだけだ。実際にわたしはそう感じた。その結果、わたしははまっていたゲーム抜け出せた。


 今や、持ち運びできるスマホゲームをしている人たちの頭の中はどうなっているのだろうか。これからの仕事の準備とか、何かの知識を詰め込むとか、そんな時間に使ったほうがいいのではないか。ゲームの際には仮想空間にいて、頭の中は現実から離れていることだろう。そんなことをした後で、さて、仕事だというとき、戻ることはできるのだろうか。戻れないから、運転中にポケモンGOをやるのだろう。


 脱スマホゲームを目指しながら抜け出せない人たちには忠告したい。作る人は、自らの知能を十分に働かせて、子供心をくすぐり、夢中にさせることを考えている。「はまったら抜け出せない」ということを目的にしている。抜け出されたら、失敗なのだ。もしも、運転中も、仕事中もゲームのことが頭を離れないという人が多くなればなるほど、彼らの仕事は成功したことになるのだ。それでいいのだろうか。こう考えてみてほしい。

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