７２歳の元自衛隊員が自宅と車を爆発させ、人々を巻き込んで、自殺した。87歳の認知症らしい人が車を運転して、子供を殺した。思うに８０歳過ぎたら、免許更新は１年ごとにした方がいいと思うのだが、いかがだろうか。

　最近、老人が元気になったと思ったら、犯罪までも犯すようになっった。そういえば、元警察官で７０歳ぐらいの男性が隣人を日本刀で殺したという事件もあった。ある意味で、老人のパワーは計り知れない。

　思うに、若者の暴走より老人の暴走の方が危ない。時には認知症が原因で犯罪も犯す可能性だってある。時には爆弾製造の知識もある老人、警察捜査に熟知している老人が
犯す犯罪もあるだろう。知恵のある老人が世間を騒がすなんて恐ろしい時代だと思う。

　かつて、高齢者は知恵を持って、若者を育てる、次世代に語り継ぐという意味で重要だった。今でもそのはずだが、最近の高齢者はそういう人たちばかりではなくなった。高齢者人口が増えれば増えるほど、そうした事件は増えるのだろう。

　老人たちとは悟りに近づいた人たちというイメージがあった。だがそうでもない老人が増えていているようだ。何とかお願いしたい。長く生きている分、せめて、若者たちを諭す力の発揮を、世界を少しでも平和に導く努力を、自己中心ではなく、世界に貢献する、微力でも地域に貢献する努力をしてほしいと願う。

　最近、多くの老人たちがポケモンＧＯに夢中だと聞く。先輩たちよ！先輩の力は偉大だ。若者の愚かさとは違う知恵を持っているはずだ。どうか愚かな方面に走らないでほしい。子供のように遊ぶのもいい。だが、決して犯罪だけはやめてほしい。

　ピコ太郎とかいう芸人の無邪気な音楽を聴きながら思う。あれのどこがいいのと聞かれたある芸能人が言った。「うーーん、うーーん！とにかくいいの！」と。これを聞いて、思い出した、泣いている赤ちゃんが竹本ピアノのＣＭを聞いて泣き止むというのを。そうだ。そのレベルなのだ。なにがいいかわからないが、とにかくいいのだ。漫画も同じ、何がいいのかわからないがいいのだ。赤ちゃんのレベルと同じになっている日本人なのだ。

　少年漫画を読みふける老人、ポケモンＧＯに夢中になる老人。少し無念な気もするが、仕方ない。これが現実だ。まもなく、ガラガラを聞いて、「ううん、いいね！」という老人の出現もありそうだ。以前聞いた言葉に「老人力」というのがあった。だが、これも死語になりそうな昨今。「老人力」とは何かもう一度考え直す時が来たように思う。