日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

ファイターズ優勝おめでとう!

 予想外の展開になった。


 ファイターズが第6戦の8回表に6点を取り、10対4の圧倒的勝利をおさめて優勝!ファン待望の第7戦はなくなった。筋書き通りにはいかないということは、かえってうれしい限りだ。ファンが喜ぶようにならないということは、すなわち、本当のドラマがあったということだ。 


 話は変わるが、土曜日の朝は「ぶらり途中下車の旅」を見る。どこかの駅でぶらりと降りて、歩いていて、おや、これは何だろう?入ってみましょうと言って、店や会社に入る。店内には珍しいものや、面白いもの、おいしいものなどがある。店主に「ちょっとおじゃましてもよろしいですか?」とアポなしのように問いかける。すると、すぐに字幕が出る。「~会社社長 〇〇〇〇」「~店長 〇〇〇〇」と。どう見ても事前にアポを取っているとしか思えない。シナリオは最初からできてるのに、偶然を装って、ぶらりと立ち寄る風情を装う。


 シナリオのある偶然。


 そういうのを見慣れていると、何もかも最初からシナリオがあって、偶然に見せかけているのではないかと邪推してしまう。プロレスがそうだ。小さいころ大好きだったが、ある日、父が言った。


 「本気で殴ったら死んじゃうだろう。だから、手加減してるんだ。」


 その後、いろいろなプロレスを見ているうちに、善玉悪玉が最初から決まっていて、一種のショーをやっているんだということに思い至った。本当かどうかは知らないが、もしそうなら、それは八百長ではないかと思ったこともある。だが、所詮、見世物なのだと思えば、たいしたことではない。そうなのだ。ここで、こうしてああしてというようなシナリオがあるのだ。


 散歩番組を見ていると、まったく、偶然を装った様子の出会いばかりだ。もし本当の偶然なら、まずい場面、つまらない店、おいしくない店もあるだろう。もしかしたら、放送してもおもしろくもないシーンはカットしているということか。それなら、少しはわかる。だが、あまりに店や会社の紹介が多すぎるし、その社員か社長、店長などが、準備して待っているかのような対応で、セリフもよどみないのだ。


 話をもとに戻すが、プロ野球がもしも商業主義でやっているのなら、当然第7戦の黒田対大谷の対戦は行うはずだ。決して、第6戦で勝敗が決着するようなことはなかっただろう。そう思うと、予想を裏切られたものの、少しほっとした。商業主義でやっているのではないということが証明された。最初からシナリオなんてなかったんだ。ファンの期待は裏切ったが、本当によかったと思う。


 「今年はカープの年だから、興行面を考えて、第6戦はカープが劇的な勝利をして、もつれさせ、最終戦はどちらが勝っても、おもしろい」などというシナリオを考えた自分が恥ずかしい。ファイターズ、カープともによく頑張ったなと思う。まさに真剣勝負を見せてくれた。


 ファイターズおめでとう!そして、カープはよく頑張った!ともにすばらしいチームだった。

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