時代遅れ!
先日バスの中で立っていたら、目の前に座っている白髪の老人がタブレットを持って、漫画を見ていた。隣に立っている40歳ぐらいの男性は少年ジャンプを読んでいた。
ふと思い出すことだが、わたしは15歳の時に漫画とは決別した。特に「少年~」という漫画雑誌を読むのをやめた。なぜかというと、少し背伸びして、もう少年じゃないという思いがあったからだと思う。また、絵本や漫画は小さな子供のためのものだという固定観念があったのだろう。
今、この考えはすでに古い考えのようだ。そういえば、教員になってから、数人の仲間とマージャンをしていたとき、その一人が遅れてきた。どうしたのか聞いたら、今日は少年ジャンプが出る日だから、本屋に寄ったという。その時、すでに始まっていたのだ、少年漫画雑誌が大人に読まれる時代が。今は大人というより、おじいさんにも読まれる時代になったようだ。
わたしの持つ「少年雑誌は少年だけのもの」という考えは時代遅れなのだろうか。例えば「婦人画報」なんて雑誌があって、それを男性が読んでもいい時代なのかもしれない。男性が女装してもいい時代なのだから。そのうち、おじいさんが少女漫画を読む時代も来るだろう。金髪でミニスカートのおばあさん、あるいはおじいさんが少女漫画を読んでも不思議ではない時代なのだろう。
それでも、違和感を感じる。時代についていけない時代遅れの男だ。