不思議なこと(2)
日本語を教えていて驚くことがしばしばある。「昨日はどうして休みましたか?」と尋ねると、「熱がありましたから。」という返事。「そんな時はどうしますか?連絡をしましょう」というと、「はい。」と答える。
また別の日、「昨日どうして休みましたか?」と尋ねると、「雨が降っていましたから。」とか「友達が病院に行きましたから。」とか「引越ししましたから。」とかいう答えが帰ってくる。
不思議で仕方がない。留学生にとって、日本語の勉強は一番大事な仕事だ。それを別の理由で休むなんて考えられない。土日に引っ越せばと言いたくなる。
今働いている職場の同僚で何度も休みを取る人がいる。おかげで多くの人が代講といって、代わりに授業をする。それが何回もあるので、なぜなのか周囲の人に聞いてみたら、
「旅行しているらしいですよ。」これには驚いた。旅行するなら、休みの日にしたらどうですかと言いたくなる。
何でもそうだ、決められた仕事の日、学校の日には必ず出席するというのは当然のことだ。それを欠席するというのは大変な過ちだと思っている。だが、私の周りではそう思わない人が大勢いるようだ。時代の変化だろうか、不思議でならないことの一つだ。