涼しさも彼岸まで!
「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われる。昨年までは本当に毎年のように彼岸を過ぎるとすっと涼しくなっていた。それが今年は違う。奇妙な天気が続いている。何かしら不安を感じさせる最近の天気だ。
どうも今年の天気は様子が違う。涼しい日が続いていて、秋彼岸にならないうちに電車内でゴホンゴホンと咳をしている人や、風邪を引いてマスクをしている人も少なくない。何かがおかしいと感じる。さらに、不思議なのは、彼岸を過ぎるとまた残暑が戻ってくるということだ。「涼しさも彼岸まで」という奇妙な天気だ。台風のせいもあるだろうが、何となく異常だ。
やはり、何か自然のサイクルに狂いが生じているのではないか。便利さを追求し、文明を発達させ、自然をないがしろにしてきたつけが回ってきているのではないだろうかと思われて仕方がない。
ふと思うのがティラノザウルスだ。何万年も間、地球上の王者として君臨した恐竜が絶滅した。隕石落下によるということは言われているので、恐竜たちに責任はないのだろうが、「盛者必衰」の理ということばがあるように、栄えるものも必ず滅びるのだ。いつか人類も滅びる日が必ず来るにちがいない。人類が滅亡するとしたら、おそらく人類自身が自ら滅ぼすような気がする。SF小説に見られる予測はかなり当たっているだろう。
我々はここまで発達してきた。広島の「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」という慰霊碑をぜひとも、全人類が共通の合言葉にしてほしいと思う。人類存続のため、自然破壊をやめ、森林を保存するとともに、人類破滅のもととなる原水爆の使用禁止をぜひとも進めてほしいと願う。