9月20日は空の日
なぜ、9月20日にしたのかははっきりしないが、20日は空の日。マスコットは「くにまるくん(920)」。20日から30日までは「空の旬間」とされている。
戦前、1910年に徳川好敏、日野熊蔵が動力飛行に成功したことに始まり、1940年、9月28日を「航空日」とされたが、翌年9月20日に変えられた。「航空日」は戦後一時期廃止されたが、1953年復活。そして、1992年、民間航空再開40周年を記念して、「空の日」と改称された。
いずれにしても、私は空が好きだ。空は心の鏡のように思うときもある。同じ心がないように同じ空もない。一期一会を感じる。だから、しばしば空の写真を撮る。晴れていても、曇っていても、それなりにいい。明日から十日間、空の日にちなんで空の写真を撮りたいと思う。
ところで、空にちなんだ和歌をひとつ。
空はなお霞みもやらず風冴えて雪げにくもる春の夜の月/新古今集・藤原良経
(もう春だというのに、空はまだ霞むこともなく、風は冷たく冴えて雪模様に曇っている。そんな春の夜の月だよ。)
「そら」と言えばもう一つ河合曾良の俳句を思い出す。
行き行きて倒れ伏すとも萩の原(おくのほそ道)
(病身ながら、旅に出て行き倒れてしまいそうだが、美しい萩の咲く野で死ぬのならそれも本望だ。)
夜宵(よもすがら)秋風聞くや裏の山(おくのほそ道)
(師と別れ、一人この寺に泊まったが、一晩中まんじりともせず、裏山に吹く秋風の音を聞いていたよ。)