談合?
築地市場の豊洲移転に関して、新施設の入札が行われたそうだが、その入札の結果、予定価格に対する落札率は99・7~99・9%だったという。どの施設に関してもひとつの業者が予定価格ぎりぎりの金額で落札するというのは明らかに談合があったと言わざるを得ない。
以前、私が公務員で会った時、ある事業で、入札前から業者とかかわったことがある。その際、見積もりを持ってきた業者の話を聞くと、A社はいい感じで、B社とか、C社はもう少しという感じだった。D社は話にならない見積もりだった。
ところが実際の入札の結果はA社もB社もC社も、みな予定価格をオーバーしていて、D社だけが、予定価格ぎりぎりの金額を出してきた。驚いた。事務の担当者に聞いたが、特別なことはない。偶然だという。絶対に怪しいと思いながらも一公務員であるわたしは何もできなかった。
東京都でも間違いなく談合があったと思うし、これまでもずっと談合はあり続けたに違いない。だが、誰もそれを告発する者がいなかっただけだ。談合によって、誰かが潤っている。今度の新都知事にはぜひこれを暴いてほしいと願っている。