日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

敬語がおかしい!

 スポーツマンがインタビューを受けて、「わたしのお母さんが・・・」と言うのを聞いて、おかしいと思っていた。日本語を外国人に教える時、いつも、「『あなたのお母さん(お母さま)』『わたしの母』と言います。」「『あなたの母』『私のお母さん』はだめですよ。」と言っている。
 ところが、肝心の日本人が「わたしのお母さん」というのだ。また、「『ぼくのおじいちゃん』『わたしのおじいさん(おじいさま)』はだめです。『わたしの祖父』と言ってください」と教えているのに、肝心の大人の日本人は「ぼくのじいちゃん」と言っている。
 会社に入ると、電話を受けた時、自分の上司のことを「~部長」と言ってはいけないと指導される。名前に「さん」も「部長」「社長」も要らない。「田中」なら「田中」でいいと教えられる。
 これは家庭でも、会社でも「うち」「そと」の意識があるということ。「うち」とは自分を含めた家族や同僚、上司を含めた社内の人間、それに、敬語は要らない。「そと」はそれ以外で、「あなたのお父さん」「お宅の社長さん」という。「うち」と「そと」の感覚は、2月の節分に行われる「鬼は外、福は内」でもわかるだろう。家庭内、会社内を意味する「うち」であり、「そと」は身内以外であり、社外なのだ。
 いろいろ言っても、言語は生きている。日本語も例外ではない。今までの日本語だけを日本語とするわけにはいかない。日本語も自然に変化していることを認めないわけにはいかない。