日の沈むころ、恐ろしげな雰囲気を醸し出す。人も同じ、沈むころ、恐ろしげな様相を呈する。何もかもそうだ。
だが、地球というぼくらの世界が今大ピンチにあることも喫緊の課題だが、それを無視して、自国、あるいは自己の利益ばかり考える人たちが世界を牛耳っている。
薄暮の中に何となく世界の終末が見えてきたように思える。さて、世界の終末をどうするか世界のリーダーたちは頭をいためている。
落日の日本、中国、アメリカ、韓国。大丈夫なのだろうか。国の存亡もそうだが、地球のほうが心配だ。ヒーローの登場が待たれる。そんな感想しか浮かばない。
立川から多摩都市モノレールに乗ると、ずっと富士山が見える。
座るどころではないと思い、ドアの前に陣取って、富士山を撮影した。
モノレールが移動する中で少しずつ姿を変えていく富士山。
見る場所が変わると、こんなに違う富士山が見られるのだ。
山梨県から見る富士山、静岡県から見る富士山、その姿は違うらしい。
どこから見るかで姿を変える。
これは、ものごとの真理に相当する。
戦争も平和もどんな出来事も見る立場が変われば、違うものになる。
立ち位置によって、何もかもが神にも悪魔にもなりうる、かなり面白い。
そんなことを思いながら、移動するモノレールの中から、シャッターを押し続けた。
国営昭和記念公園の紅葉!
多摩センター駅前のイルミネーションもかなり派手になっている。美しいと思いながらも、どこの駅でもこんなふうで大丈夫なのかと心配になる。エネルギー,財政の無駄遣いをしているのではないかと思ってしまう。世界は夢に満ちているとイルミネーションが教えてくれている。まるでサンタさんはいるんだよ。子供達の未来はこんなに明るいんだよと言っているかのように見える。果たしてそう思える子供達がどれだけいるのだろうか。世界はそんなに明るい方向へ向かってはいないのだ。
赤、黄、緑が錯綜する世界。世界がこんなに彩られているのは素晴らしい。こんな自然が見られるのは幸福だと思うほど、美しい。もちろん、実際に見た美しさは写真ではなかなか表せない。