日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

雨の多摩川


 先日、仕事で東京へ行った帰り、多摩川を渡る際に、電車の窓越しに多摩川を撮影した。右側は狛江市、左側は川崎市、真ん中の橋は多摩水道橋だ。


 このところ、梅雨らしい天気が続いていて、空はいつも黒い雲に覆われている。傘が離せない。この日も雨が断続的に降っていた。どんよりとした天気のせいで、心は晴れないが、これも豊かな四季の中の大切な季節だから、受け入れなければならない。


 コロナのニュース、オリンピックのニュースなどを見ていると、相変わらず、混迷している。自分自身の状況も含めて、社会全体が何となくふわふわとして落ち着かないように感じる。


 これから、一週間もすれば、梅雨が明けるに違いない。そうすれば、例年以上に暑い猛暑になりそうだ。台風も異常に強大なものが上陸しそうだ。すべて、温暖化による異常気象かもしれない。そうだとすると、オリンピックどころではないようにも思う。


 温暖化による異常気象に、コロナの問題が、未来を暗くて見えにくいものにしている。そんな中で、オリンピックと言われても、選手には申し訳ないが、興味が持てない。少しでもいいから、以前の生活に戻ることを願っている。
 

料理の記録07/04


今週の料理、珍しい料理もあるが、いつもより、少し変えただけの料理も多かった。
まずは、ラタトゥイユ。上の写真はズッキーニ、赤と黄色のピーマン、茄子等を炒めているところ。下の写真はトマトと、いろいろな調味料を入れて、トマト缶を汁ごと入れて煮込んでいるところ。



ハムとチーズを小麦粉、卵液につけ、パン粉をまぶして、炒めた。



ちゃんちゃん焼きの要領で、鮭と野菜を蒸し焼きにし、最後に焼きそばを入れ、混ぜて炒めた。



ナポリタン風に作ったきしめん。



ポテトサラダ。ポテトをレンジで5分間温め、しばらく、水にさらしたニンジン、タマネギを十分水切りして、いっしょにして、塩コショウ、マヨネーズを加え、しっかりと混ぜた。



焼き鳥、一週間に一度は作っている。



チクワにベビーチーズを細く切って、挟み込み、小麦粉、溶き卵、青のり、天ぷら粉をまぶして、少量の油で焼いた。

梅雨の白い花


 今は、梅雨まっただ中といった感じで、雨の日が何日か続いている。週一の仕事以外、ほとんど外出しないまま、ただ季節が通り過ぎていくような感覚がする。


 それでも、雨の中、近所へ買い物に出かけ、花壇などに咲いている花を見付けては写真を撮っている。白い花は以前から好きだが、それがまた、雨に濡れたら、また面白いというか、花もさらに艶っぽくなるように感じた。


 上の花は何の花か、よくわからず、グーグルレンズで調べると、「クチナシ」と出た。クチナシの花なら、名前は知っていたので、「これがそうなのか」と感心するばかりだ。それから、図鑑を調べる。


 「本州以西、中国、インドシナに至る暖帯、亜熱帯に分布する常緑樹。葉は濃緑で光沢がある。花は純白で芳香を放つ。」とある。


 芳香があると言っても、ぼくの鼻はどうも鈍感なようだ。家に帰って、玄関を入って、カレーの匂いなど、敏感に感じられるのに、花の香りとなると、不思議なことに、あまり感じない。また、この花は歌などでも有名なようで、耳にしたことがある。それなのに、どんな花なのかは今まで知らなかった。



 これもクチナシ同様、名前は知っていても、現実にどんな花なのか知らなかった花だ。グーグルレンズで調べ、図鑑とネットで確認した。どうやら、「サルビア」の一種のようだ。グーグルレンズによると、名前はサルビア・コクネシア。図鑑で見ると、サルビア・コッキネアとある。どちらが正しいかよくわからないが、サルビアの一種なんだと思うだけで、少しうれしい。いつもの「名を知って、姿を知らぬ」ものの仲間だ。今後覚えたいと思う。



 白と言っても、薄い紫色がかったような色だ。毎年今頃咲き始めるが、俳句では秋の季語だという。少し意外だ。中国語では「木槿」。この花の名前は、以前まったく知らなかったが、教え子の中国人学生から教えられた。中国語では「木槿」というそうだ。なお、日本語の「むくげ」という名前は中国語の「mu jin hua」に由来すると言われている。



 この花はグーグルレンズで調べると、一番最初に「ヒナギク」と出てくる。でも、季節が違うように思う。二番目には「フランスギク」と出てくる。5月から6月に咲く初夏の花だそうだ。これでいいのだろうか。図鑑を見ても、ネットで調べても、ちょっと納得できていない。



これは、前にも載せたニチニチソウ。中央の赤い色、それに雨に濡れた白い姿がまたいい。



 これも同じく前に載せたと思うが、ネズミモチ。団地を出ると、すぐ、目の前にあり、散った花びらが通路を白く染めている。

二子神社と岡本かの子


 田園都市線に乗って、多摩川を渡った先の二子新地駅で降りて、徒歩数分のところにある二子神社、その境内「岡本かの子文学碑」がある。


 岡本かの子(1889.3.1-1939.2.18)は、歌人、小説家、仏教家だ。夫の岡本一平は漫画家、彼女の長男は芸術家、岡本太郎(1911.2.16-1996.1.7)だ。岡本太郎は、この碑がある川崎市高津区二子で生まれた。


 岡本太郎と言えば、1970年大阪万博において、太陽の塔を製作したことで有名だが、テレビにも出演し、コマーシャルで、「芸術は爆発だ」という名言を残している。


 二子神社は江戸時代初期土着した、武田家が、天照皇大神を守護神として祀り創建したと言う。明治維新後、神仏分離の際に、社殿が作られ、さらに後になって村社とされたそうだ。



この文学碑は地元有志の発意により前衛的な画家・彫刻家の岡本太郎、建築家の丹下健三などの協力を得て昭和37年(1962)11月に建てられたもので、岡本太郎がモニュメントを製作し、丹下健三が台座と築山を設計しました。この碑は岡本太郎が、父、岡本一平と母、かの子がこよなく愛したこの地、二子の多摩川のほとりを懐かしみ、本人が「誇り」と命名しました。また、岡本かの子の業績を称える文芸評論家・思想家の亀井勝一郎の文を、小説家、川端康成の直筆によって刻んだ碑が「誇り」の横にあります。

                     高津観光協会・高津区役所


独歩と溝口!

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国木田独歩の文学碑
 江戸時代、江戸から二子、溝口を通って、西の大山までお参りする道があって、これを大山街道というが、この図書館もこの街道沿いにある。明治の作家国木田独歩が書いた小説「忘れえぬ人々」の冒頭に、この高津区の大山街道の様子が描写されている。


「多摩川の二子の渡しをわたって少しばかり行くと溝口という宿場がある。その中ほどに亀屋という旅人宿(はたごや)がある。ちょうど三月初めのころのことであった、この日は大空かき曇り北風強く吹いて、さなきだにさびしいこの町が一段と物さびしい陰鬱なさむそうな光景を呈していた。昨日降った雪がまだ残っていて高低定まらぬ茅屋根の南の軒先からは雨滴が風に吹かれて舞うて落ちている。草鞋の足痕にたまった泥水にすら寒そうな漣(さざなみ)が立っている。日が暮れると間もなく大概の店は戸を閉めてしまった。闇(くら)い一筋町がひっそりとしてしまった。旅人宿だけに亀屋の店の障子には燈火(あかり)が明(あか)く射していたが、今宵は客もあまりないと見えて内もひっそりとして、おりおり雁頸(がんくび)の太そうな煙管で火鉢の縁をたたく音がするばかりである。


図書館前の銅像


図書館


図書館の入り口