日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

苔の道!

うちの団地と隣の団地を結ぶ歩道橋の下の狭い部分に苔が生えていた。道ではないものの、団地の中で、こんなところに、しかも、アスファルトの上に苔が生えているのかと少し驚いた。同時に、ふと、徒然草第11段を思い出した。

神無月のころ、栗栖野といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入る事侍りしに、遥かなる苔の細道を踏み分けて、心ぼそく住みなしたる庵あり。木の葉に埋もるる懸樋の雫ならでは、つゆおとなふものなし。閼伽棚に菊・紅葉など折り散らしたる、さすがに、住む人のあればなるべし。 かくてもあられけるよとあはれに見るほどに、かなたの庭に、大きなる柑子の木の、枝もたわわになりたるが、まはりをきびしく囲ひたりしこそ、少しことさめて、この木なからましかばと覚えしか。

口語訳「旧暦十月のころ、来栖野と言うところを通り過ぎて、ある山里に尋ね入ることがあったが、その時、遠くまで続く苔の細道を踏み分けていくと、心細い様子で誰かが澄んでいる庵がありました。木の葉に埋もれた樋の滴の音以外には、まったく音を立てるものがない。閼伽だなに、菊・紅葉などを折って散らしている、さすがに、住む人がいるからであろう。こんなふうにしても住んでいられるのだなとしみじみとした気持ちで見ていると、向こうの庭に大きな蜜柑の木があって、枝もたわわになるほどに実がなっていたのだが、その周りを厳しく囲ってあったのには、少し興ざめて、この木がなかったらいいのになあと思われたことだ。」


徒然草に出てくるのは「苔の細道」だが、我が家からそう遠くない所に、お寺があって、山門を入ると、苔の細道を辿って、お寺にたどり着く。その風情は何とも言えないものがある。最近行ってない。久しぶりに行って見たいなと思うものの、この週末は台風22号の影響で、雨続きだ。その上、一昨日から引いている風邪もなかなか治らない。

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