日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

汗!

東京は真夏日が続いて、一日中汗をかいている。
汗をかきながら、思い出すのは学生のころ。
スポーツをしていて、夏の象徴といえば汗だった。
汗をかいて、シャツを絞ってはまた走り続けた。


エアコンなどという気の利いたものはなかった。
毎日、うちわか扇風機で暑さをしのいでいた。
汗をかきながら、「これが青春だ」と信じていた。
汗をかいて走ること、働くことはいいことだった。


それがいつからか、汗を嫌うようになった。
エアコンの効いた室内にいて、汗は縁遠いものになった。
同時に、何か大切なものを失ったような、
忘れてしまったような気がする。


人は自然の一部である。
花が季節の変化とともに咲いては散るように、
人も季節の変化とともに笑い泣き、汗をかく、
自然の中にある苦と楽を享受する動物である。


夏は暑いからいいのだ。だから、涼しい秋を喜ぶのだ。
冬は寒いからいいのだ。だから、暖かい春を喜ぶのだ。
季節の変化を素直に喜びたい。
人はこの変化を嫌い過ぎて、大切な何かを忘れてしまった。

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