稲田朋美防衛大臣が、27日の発言を「誤解を招きかねないことば」として、発言を撤回したという。「～かねない」は「～の可能性がある」という意味だから、「誤解される可能性」があるということだ。だが、どんな誤解をされるというのだろうか。

　東京都議選のさなか、稲田朋美防衛相が、自民党候補者の応援の際、「防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」と演説したそうだ。これを失言として多くの人から批判されている。だが、失言でも誤解を招きかねない発言でもない。

　なぜなら、公務員は選挙運動してはならない。自衛隊としても、防衛大臣としても選挙運動をしてはならない。それなのに、大臣として、自衛隊のトップとして、選挙運動をしたのだ。だから、単なる公職選挙法違反だ。

　法律に違反する大臣など考えられない。愚かな発言も続いている。山本幸三氏、今村正芳氏、そして稲田朋美大臣、内閣のどこに問題があるのだろうか、よくわからない。