図書館
古代の万葉仮名や和歌の上に、
中世、近世、近代の古典文学作品、
そして、明治の文学作品、
さらに、戦前戦後の現代作品。
数十年前の作品たち、それに、
十年前にはなかった作品たちに、
一年一年と積み重ねられてきた、
見知らぬ名前の本たち。
文化とは地層のようなもの、
古より今に至るまでの積み重なり。
すでに、形を失ったものたちも、
想像と継承により伝えていくもの。
歴史を伝える地層のような文化や
人々の生きざまの連なる書棚から、
得難い宝物(ほうもつ)のような書物を、
恐る恐る手に取ってみる。