日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

自殺

 日本人で自殺する人が多いというのはよく言われることだ.。それも、日本より人口の多いアメリカよりも多いというのは悲しいことだ。
 約20年前のことだが、交通事故死者数が1万人で、自殺者数は3万人以上いるという話を聞いた。交通事故死者数も多かったが、警察の努力ののかいあってどんどん減って今は1万人以下だと聞いている。一方、自殺者数はなかなか減らない。ここ十年で1万人減って2万数千人になったというが、それでも多い。
 僕が大学生の時、一人の親友が首吊り自殺で亡くなっている。ものすごいショックを受けた。僕が死なせたんだと思った。ぼくも何度か自殺を考えた。自殺は他人事ではない。だが、一つ言いたいことがある。自殺は最悪の罪だと。
 人を殺すことも罪だが、自分を殺すことは最悪だと思う。なぜなら、人間というこの地球上で反映する生き物を否定することになるからだ。言い換えれば、人類を否定するものだからだ。人間には悪い面といい面がある。それは明らかだ。そして、その全体を認めることこそが正しいのだと思う。
 人は生きている限り、誰かの役に立っている。どんな極悪人であっても、誰かの生きがいになっている。そう思う。ぼくはつまらない人間だ。だが、母のために役に立っている。そして、ぼくの知らないところで、ぼくのしたことが誰かの役に立っている、そう信じている。そうして精一杯生きている。
 世の中に一人として無益な人間はいないと信じる。無益な奴なんてどこにもいない。すべての生きる人には生きる意味がある。それこそが真実だと信じている。自殺はこの世で最大の罪だ。それを信じて人のために生きてほしいと願う。

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