日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

酒は百薬の長?

 酒という言葉の意味を調べると、次のように書いてある。


 (1)エチルアルコールを含んだ飲料の総称。
 (2)清酒の通称。


 「わたしは酒が苦手だ」と聞いたらどう感じるだろうか。
 
 30歳の時、わたしは見合いをした。その際、わたしは酒は苦手ですと言った。その結果結婚が決まった。結婚後、わたしは嘘つきと言われてしまった。


 わたしは、清酒(2)の意味で言ったのだ。清酒というのは、米麹を原料として発行させ漉した日本特有の澄んだ酒のこと。これが私の場合苦手なのだ。だから、そういったのだが、本当のことを言うと、ビールとウィスキーは大好きなのだ。だから、(1)の意味で言えば、嘘つきなのだ。


 今でも変わらない。清酒は一年に一度くらいは飲むものの、すぐに酔って意識を失ってしまう。やはりビールが一番いい。何杯飲んでも紳士でいられる。ビールやウィスキー以外飲めないのに、それ以外のアルコールを飲んで失敗した思い出はたくさんある。


 ビールしか飲みませんというのに、酒を飲まされて、気が付いたら、路上で寝ていたとか、栓を抜いた風呂で裸のまま寝ていたとか。最もひどいのは中国の「二鍋頭酒」という酒だ。アルコール度数が55度くらいある。ビールは5度か6度だ、己の限界をはるかに超えた酒。これを飲まされた時は、まるで違法ドラッグに近い症状になる。


 ある時は、次の日、友達がぼくの帽子をかぶっているので、どうしてと尋ねたら、昨日くれたでしょうと言われ、驚いたり、「昨日、何て言ったか覚えてますか。もう絶交します」と言われて、唖然としたりする。ほぼ記憶喪失状態だ。ビールとウィスキー以外は1杯、乃至2杯でもう終わりだ、今は自覚しているが、当時は自覚が足りずに一年に1、2回大失敗を繰り返した。


 失敗の中でもさわやかな感じがするのは「上善如水」だ。これは先輩の家に呼ばれて飲んだのだが、本当に水のような感じだった。ところが、帰ろうとしたとき、足がもつれて立てなかったのだ。でも、気持ちよかったというのは今も覚えている。それでも思う。日本酒も含めて苦手なものは一口でも口にしないのがよさそうだと。友人と会って飲む時も、常にビール以外飲まないようにしている。


 結局、酒は楽しんで飲むもの。そうすれば健康にもいいということだろう。人のペースに巻き込まれたりせず、自分のリズムに合わせて楽しみ、馬鹿な真似さえしなければいいのだ。「楽しむ」ということ、これが一番だ。そうすれば、嫁さんに嘘つき呼ばわりもされなかっただろう名と思う。

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