理想!
選挙が近づいてきた。
理想を追い求める人に投票したいと思うが、誰にと思うと、戸惑ってしまう。
理想を追求する人というのは珍しい。
たとえば、昔、教師をしていた時、
事務員に質問された。
「先生はどうして大学に行ったのですか」
「勉強するためです」と答えた時の相手のことばが今も忘れられない。
「嘘言わないでください。今時、勉強するために大学に行く人はいませんよ。」
本当だと言っても信じてくれなかった。
今、外国人学生に教えているが、学生たちが本気で学んでいる姿に共感を覚えている。
その一方で失望することが多くある。
先生たちの言葉だ。
「今日はあの学生が寝てて、授業がやりやすかった」とか「あの子がいなかったから、よかった」とか。
理想を捨てた人たちが日本語教師をしていると思われる。
思えば、高校教師もそうだ。理想は何?数字を残すことじゃないはずだ。数字が一番大事になった教師なんて、ただのビジネスマンだ。政治家や教師というのはサラリーマンとは違う。
理想!これは絶対に捨ててはならない言葉だ。理想のない人は政治家であれ、教師であれ、家庭人であれ、失格だ。わたしは今もそれを信じている。だから、真に理想を求める政治家、教育者の出現を求めている。