日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

座右の銘

 ブログタイトルを考えているうちにぼくの座右の銘について、整理してみたくなった。いくつかあるが、今も心から消えず、ブログのタイトルにふさわしいと思っていることばたちだ。どれかをタイトルにしたいと思いながら、悩んでいる。悩むことはいいことだ。悩むことがなくなったら「生ける屍」となってしまう。だから、積極的に悩んでいる。

日々是好日(にちにちこれこうじつ)

 毎日毎日が無事で良い日だという意味。これまで使ってきたタイトルだが、ブログ村のランキングを見ていたら、同じタイトルを使っている人が他にいて、一瞬、自分のブログかなと誤解してしまった。これはブログタイトルを変更したほうがいいかと思った。

吾唯知足(われただたるをしる)

 これは高校時代、修学旅行で行った竜安寺で見つけた「蹲い(つくばい)」にあったことば。意味を調べたら、なかなかいい。人の欲は尽きないから、欲張らないようにしようという意味。トルストイの小説「イワンの馬鹿」にも通じるものだ。この座右の銘を「つくばい」風にしたアイコンを使っている以上、タイトルも同じにしたらいいかと思ったが、この「吾唯知足」と「ブログ」で検索してみたら、けっこうたくさんある。

自利利他(じりりた)

 自分に利益を与えると同時に、他にも利益を与えるという意味。大乗仏教のことばだ。森鴎外の「我をして九州の富人たらしめば」という著書を通じて知ったことば。これも大好きなことばだ。自分がブログを書く意味もここにある。ここで楽しみながら、自分が知識、教養を高められたらいい、同時に誰かの役に立てばいいと思って書いている。これこそブログの精神にふさわしいと思った。だが、検索してみたら、これをタイトルにするブログもけっこう多い。

CARPE DIEM

 日本語のブログ名がだめなら、英語の座右の銘はどうだろうか。ただし、これはラテン語に由来することばで、「今を生きる」という意味だ。少し快楽主義的な意味もある。だが、その日その日を精一杯生きるという意味もあって、大好きなことばだ。映画「今を生きる」の中にあったことばだ。映画の原題は「Dead Poets Society」。和訳すると「死せる詩人の会」だ。この映画には共感した。能力の問題ではない。精一杯生きる人生こそすばらしいと教えてくれた。

SEAZ THE DAY

 実は「carpe diem」を言い換えれば、「SEAZ THE DAY」となる。「SEAZ」は「つかむ」という意味だから、「その日をつかむ」ということになる。黒澤明監督作品の映画「生きる」にも通じるテーマだ。「生きる」の主演は志村喬、しがない公務員が癌宣告を受けてから、精一杯生きる姿を描いている。最後にはブランコに乗って、「命短し、恋せよ乙女」と「ゴンドラの唄」を歌う。このシーンは忘れられない。


いろいろ悩んだ結果、「SEAZ THE DAY」に決めた。

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