日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

エレベーターとエスカレーター

 かつて中国で学生に日本語を教えていたころ、学生たちの悩みの種が「エレベーター」と「エスカレーター」だった。エレベーターに乗りましょうと言って、エスカレーターに向かう学生に唖然とした思い出がある。
 先日、テレビを見ていたら、日本人の悩みとして、エレベーターとエスカレーターの区別がつかないというのがあった。あり得ない、嘘だろうと思ったが、そういう人もいるのだろう。
 そこで思い出したことである。うちの母は外来語が苦手で、ある日「カードにチャージしてください」というところを、間違えて「チャレンジしてください」といった。近頃は単なる認知症か、「ラップ」とか「アルミホイル」とかの名前も思いだせない。
 それだけではない。新しい外来語が出てくるとどうにもできない母だ。ATMということばも覚えられないが、使い方もわからなくなっている。ぼく自身もよくわからないことが多い。エレベーターとエスカレーターほどではないが、区別のつかないネットの用語がますます増えているような気がする。