日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

気になる言葉(1)

 引退した野球選手にアナウンサーがインタビューした。
 「引退をしたことについて、ご両親はどうおっしゃいましたか?」
 元プロ野球選手のことばはこうだ。
 「お母さんが『ごくろうさん!』と言ってくださいました。」


 さて、この中の間違いがわかるだろうか。と言っても、言葉は変わるもの、間違いは時代によって間違いではなくなるという人もいるかもしれない。
 
 それでも、外国人に日本語を教えているわたしには気になって仕方がない。


 正しい表現は「母が『ごくろうさん!』と言ってくれました。」だ。


 外国人に日本語を教える時に、以下のような問題を出す。( )のなかのどちらかを選べという問題だが、現代のスポーツ選手たちの何割が正解できるだろうか。


 1.祖母がお菓子を作って(くれました・くださいました)。
 2.社長の奥様が日本料理を作って(くれました・くださいました)。
 3.わたしの(母・おかあさん)が料理を教えてくれました。
 4.あなたの(母・おかあさん)はお元気ですか?


 日本語は変化している。まもなく、こういう問題も変わるのだろう。「ら抜きことば」が以前は間違いだったが、今は半分以上の日本人が使っているのだから、もう間違いとは言えない。言葉は生き物。年々変化している。その変化を見逃さないことが必要だろう。

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